『悲しい過去』を『運のよい過去』に変える。

人間には不幸か、貧乏か、病気が必要だ。でないと、人間はすぐに思い上がる。
イワン・ツルゲーネフ Current Location
どんな人にも、暗く悲しい過去があります。 子どもの頃、ずっと病気がちだった。 家庭の事情で大学にいけなかった。 仕事で失敗して左遷された。 忘れたくても忘れられず、いつまでも重く心に引っかかっているような出来事は誰にでもあるものです。過去に起きたことで自分に自信を持てない人もいるでしょう。
私たちは過去を変えることはできないけれど過去に起きたことに対する解釈を変えることはできます。
世界的な企業である、パナソニックを創業した松下幸之助は成功の理由として、『3つの要素』あげている。
それは病気がちだったこと。貧乏だったこと。学歴がなかったこと。 普通、この理由は人生がうまくいかない理由です。 しかし、松下さんはこの3つのおかげで成功できたというんです。 例えば、病気がちだったので人にお願いするしかなかったといいます。 また貧乏だったので、少々のことはへこたれない人間になりました。 最後に学歴がなかったので、学ぶ姿勢を一生持ち続けることができたと話しています。こうしてみれば、一見すると不利に見える条件が成功の条件に見えるから不思議ですね。
同じように私たちの過去に起きたことで一時的には不幸なこともも後々の幸せにつながっている可能性があります。『あの体験があったから、自分はいまだに自信が持てない』というとらえ方から『あの体験のおかげで、自分は強く生きることができる』という解釈に変えられます。
苦しい過去の中に幸せの種を見つけた人は、その瞬間から人生の幸せの視点からみられるようになります。
運のいい人は『悲しい過去』を『運のいい過去』に変える力があるのです。