『総合型選抜入試』(旧AO入試)がこれから増加する
大学入試は
9月~12月 様々な推薦入試
1月~3月 一般入試で実施されます。
この比率が推薦50%、一般入試50%というように推薦(早期合格)
の比率が高まってきています。つまり、12月には進学先が決まって
いえる高校3年生が多いということです。
今日はこのいろいろな推薦入試に着目します。
① 総合型選抜(旧AO入試)
ちょっと歴史:AO入試は1990年に慶応が初めて導入
2020年に綜合型選抜入試と名称が変わりました。
⇒9月初旬から10月初旬(11月には発表)
九州大学・西南・福岡大学・久留米大学など多くの大学が実施
(学部限定)
★ 評定値(中学でいう通知表の基準なし)⇒いいっすね~
★ 小論文・グループデスカッション・志望理由書・活動報告書
やはり調査書(評定が記載されている)が必要です。
この総合型選抜の定員は3名~10名と『超』少ない!
受験料も32000円ほど
② 学校推薦型選抜入試
この中に
A 指定校推薦
評定値の基準がクリアし、かつ校内推薦で選ばれた生徒
⇒ほぼ合格はしやすい。
B 公募推薦
評定値の基準をクリアし、校長の推薦があれば受験できる。
⇒ほぼ受験は出来る。指定校推薦と違って、合格の確約はない。
評定基準3.8⇒受験者が3.8ならギリギリなので可能性は低い。
4.2ぐらいあれば十分に戦える。
まずここまでが推薦の基本です。
で、私がずっと何をしていたか?
①の総合型選抜入試の今後を調査していました。
何をしているんだ・・ 笑
この総合型選抜(評定基準はないけど調査書がいる)
どんな人が合格するのか?
総合型選抜入試
簡単に言えば、
高校時代にしてきた活動をもとに
その大学が求める受け入れ方針(アドミッションポリシー)と合致した生徒が
合格する制度です。
そこに
① 調査書(高校3年間の評定値⇒中間・期末などの結果)
② 活動報告書~1000字
③ 志望理由書~1000字(アドミッションポリシーと合致するか)
④ 小論文
⑤ グループ討論
⑥ 最終面接 (二次試験)
全部が全部あるわけではないですが、模擬授業(発表)などを課す学校もありますね。
普通科の中に『探究』コースを設置する学校は増えてきている現在です。
簡単にいえば、
『マッチング入試』ってことです。
生徒の情熱や意欲で合格が決まりますよ!ってことです。
ここまで言えば、『マジか』ってなりますし、
恐ろしいことを言えば、めちゃくちゃ破天荒で
成績悪くて、高校もそんなに高い高校じゃなくても、
合格する生徒はいるってことです。
(全国捜せばマジか‥って生徒いると思いますよ)
デメリットは
不合格になったら、一般受験で『成績勝負』ってことです。
しかも、総合型選抜が9月中旬
から10月中旬に試験があるので、
受験に一番大事な『夏』を上記の小論文・ディスカッション
などの練習時間にあてまくります。笑⇒気持ちはわからなくはない。
不合格になった時は成績勝負となって慌てて勉強量を増やしたりして
『直前頑張り人間』になってしまうこと。
それで一般もダメなら、全部否定された気持ちになり
ふさぎこんで大人の不登校になる人も少なくない。
(大人の判断ミスと思う⇒冷静な大人がいなかったことが原因)
(大学との話)
どんな人が合格しやすいか・・
経験・体験をした人~大学を中途半端な場所にしない人
・社会問題への興味・特別な職業への興味・特定の分野に興味がある。
・地震や洪水などの被災体験者、ODや鬱などの闘病経験者
・高校を転校ややめてしまい、もう一度自分に自信がないけど頑張りたい人など
上記の事から
・SDGs
・防災意識
・闘病経験からの社会的貢献
・LGBTQ配慮のための社会的基盤の提案実績など
これが大学のアドミッションポリシーと合致している人といわれていました。
最後に言い方は悪いですが、大学の合格実績が伸びている高校は調査書よりも
意欲を見る。
いってしまえば、高校の偏差値や最近の実績が高い高校は意欲や経験・体験を
見るということ。
つまり、人間性・経験にある程度の学力をもっていないと合格はしにくい。
九州のある大学より
『本気がどうかは面接でわかる』
そして、高校『外』での活動実績がない受験生は視野が狭い。
合格はまずない!
私から・・
カレントは社会に通用する生徒を育成したい。
自分で考える、時間はかかるけど推薦じゃなくても
自分で考える生徒になってほしい。
中途半端、挨拶ができない生徒を私が嫌う理由はここにあるかもです。
大学じゃなくても自分で自分の人生を『探究』できる人を育てたい。