伸びる指導&環境

最近、1年目の社会人から相談があります。
会社を辞めたい、上司や先輩とうまくいかないなど
どの時代も4月・5月はいろいろありますね。
なんとなく、どの職種にも共通して言えるのは
『やり方が上司・先輩で違う』ここに根本があるように感じました。
アドバイス=やり方・方法=how to~ですね 笑
飲食店での具体例を挙げると、サラダを作る時にキャベツ・レタス・コーンなどのグラム数が決まっているので秤で見極めて
盛り付けをするらしく、一つ一つ丁寧にしていたら、違う日のスタッフさんから一つ見本を作って、それに合わせて目分量で
作ること。そして急ぐこと。翌日にそれをしていたら、また違う先輩スタッフから秤で測って作ること。と・・
あるあるですね~笑
ここで思うのは、勉強も同じで解き方が先生によって変わるので、1年生の頃の数学の先生は良かったけど、2年生になってやり方が
違うので困惑する生徒がいるってことです。ただ、ゴールのサラダ=答えは同じですが、途中経過=プロセスが違うんですね。
だから、多くの先生に出会うことは『経験』ですが、『成長』に必ずしもつながるとは言えないってこと。
ここで伸びる指導というタイトルから、伸びる会社・伸びる社員として考えた時に
先輩社員の連携が第一であり、1年目、2年目の社員の声を拾う時間があれば、モチベーションの維持と効率のUPが図れる。
つまり、早く仕事を覚えさせたいのであれば、吸収する心をきちんと準備していかないといけないってこと。
これを小中高校生に置き換えれば、
生徒の声を聴く!って答えにたどりつくと思います。
生徒とのコミュニケーションを勘違いしている先生が多い。
たくさん教える・たくさん解かせる、長い時間勉強漬けにする。
でも意外に伸びていない生徒が多い。
つまり、一番伸びるのは生徒ときちんと話し合い、計画を考えさせ、生徒の言葉で行動させること。
いわゆるコーチングですね。塾は週2回~3回:学校もある。当然、学校の方が時間数が多いので塾はポイント学習になる。
ティーチングに特化してしまい、どうしても先生が主となり、生徒は聴きに回る。普通ですよね! 別に普通です。
そうなんです、まったく悪くないんです。
普通の塾なんです。でも伸びない!
教えるのも大事ですが、学校よりも塾の方が圧倒的に時間は少ないんです。これを塾がすべてを教えようと躍起になり
時間を伸ばし、宿題を出し、授業を一生懸命する。授業を熱く、一生懸命は基本的にはありがたいし、生徒も嬉しいでしょう。
でも、成績に反映されないのは生徒自身の声を聴く時間をとっていない。
学校の宿題+塾の宿題+部活動+ゲーム・ユーチューブ・朝は8時には行く。
生徒の方が社会人よりも働いています。
これは働き方改革よりも重症な未来であり、勉強の仕方改革を推進しないといけません。
これからの塾はコーチングに特化して、生徒に発見・気づき・行動を促す本質追求型の塾でないといけない。
そのコーチングに従来のティーチングを効率よく合わせていくのが今から10年間の塾の在り方と思う。
10年後はまた変わると思う。
どう変わるかは・・またお話します。
最後に、社会人に話を戻せば、自分の話を聞いてくれる時間を勤務時間に取ってくれる企業なら続けなさい。
または君が夜の食事など、自分の時間を割いてでも話を聞いてもらっても大丈夫なら、それでもOK!
つまり、君の声が届く企業文化ならそのまま続けることが大事だよ! が私のアドバイスです。
伸びる指導は自分が主役ではなく、
生徒(1年目:後輩)が主役であると思っている
先輩、上司がいる環境
これが答えです。
生徒の声を聴く。
この方法は一人一人違う、生きてきた環境、出会った友人、先生が違う。
一人一人違うから、
カレントは時間割がない。
カリキュラムがない。
方法もその一瞬で違う。
真のパーソナル指導というなら、これが本当の姿と思う。
一人一人違う。だから、生徒自身の声が時間割であり、カリキュラムである。
そして、生徒の声をきちんと聴いてあげて、『承認』してあげること。
山本五十六 笑
時間がかかりますが、そうやって生徒の心を溶かし、成長を後ろから見ていくことが
教育であると思っている。